ここ2ヶ月で、単価表まわりの改善だけでは収まらないところまで来ました。
最初から「単価表だけを改善しよう」と決めていたわけではありません。ChatGPTやCodexの使い方を少しずつ覚えていくうちに、「これもできるかも」「あれも作れるかも」と欲が出てきました。実際にAIに作業させてみると、思っていたより短時間で形になる。そこで、思いついたものや日々困っていることを、その都度チャッピーやCodexに相談しながら、どんどん試すようになりました。
その結果、単価表だけでなく、案件管理、入出金管理、粗利の把握まで、必要なものを少しずつつなげていく流れになりました。JSON運用もやめて、今はデータベースに移しています。
正直に言うと、入力作業そのものは今もあります。むしろ、きちんとデータを残す運用にしたぶん、やることは増えた部分もあります。
ただ、その代わりに大きく変わったのは、状況把握と瞬時の判断です。現状と今後の見込みが前よりずっと見えやすくなって、社内の判断だけでなく、信金さんに数字や根拠データを渡しながら話すのもかなりやりやすくなりました。
この記事では、ChatGPTやCodexを使って思いついた改善を次々形にしていく中で、単価表ツールの延長ではなく、工務店の業務管理サイトとして育っていった流れを整理します。
AIに作らせてみたら、思いついたものをすぐ形にできると分かった
最初に驚いたのは、「作ること自体」は思っていたより速い、ということでした。
以前なら、こういうものがあったら便利だなと思っても、
- 自分で一から調べる
- 実装方法を決める
- 書いて動かす
- 壊れたらまた直す
という流れで、着手までにかなり気合いが必要でした。
でも、ChatGPTやCodexに相談しながら進めると、ざっくりした要望でもまず形が出てきます。だから、
- 単価表をもっと使いやすくしたい
- 案件状況も一覧で見たい
- 入出金もひとつながりで把握したい
- 粗利も早めに見たい
と、困っていることを思いつくたびに「じゃあ一度作ってみよう」ができるようになりました。
作るのは速かった。でも確認作業が一番大変だった
ただ、最初は思いつきベースでどんどん作らせていたので、当然ながら問題も出ました。
- バグが出る
- 想定外の動きをする
- 一見動いていても細かいところがずれる
- 直したつもりで別の場所に影響が出る
作るスピードに比べて、その後の確認や手直しの方が重くなる場面がかなりありました。
ここで分かったのは、AIに作らせると「実装の初速」は速いけど、そのぶん確認の質が追いつかないと危ない、ということでした。作るのが速いからこそ、確認のやり方を先に決めておかないと、自分がずっと確認係になります。
だから、先に設計してから作らせるようになった
この経験から、今は前よりも「最初の設計」を大事にしています。
少なくとも次の4つは、作らせる前に整理した方がうまく回ると感じました。
- 何を作るのか
- どこまでやるのか
- 何ができれば成功なのか
- どう確認するのか
あわせて、Codexやチャッピーに「どう作るか」だけでなく、「どうテストするか」「どこを確認するか」までやらせるための型やスキルも必要だと思うようになりました。
つまり、AI活用で大事なのは、作らせる技術だけではなく、設計して確認させる技術 でもある、ということです。
単価表だけでなく、業務全体をつなげたくなった
最初の入口は単価表や請求書まわりでしたが、使っていくうちに「ここだけ整っても足りない」と分かってきました。
なぜかというと、実務で知りたいのは単価そのものだけではないからです。
- その案件はいまどこまで進んでいるのか
- 入金予定はどうなっているのか
- 支払いや請求はどこで止まっているのか
- 粗利の見込みはどう見えるのか
これらが別々の場所にあると、結局また探し物になります。だから、単価表だけではなく、案件・入出金・請求・粗利までつなげたくなりました。
業務管理サイトとして形になってきた
そうして育ってきたのが、今使っている業務管理サイトです。
今は、少なくとも次のようなものが一つの流れで見られるようになってきました。
- 案件管理
- 入出金管理
- 請求管理
- 単価や請求データとの接続
- 粗利を見るための土台
途中で、JSON運用もやめました。最初は軽く始めるには十分でしたが、業務全体をつなげて見ていくには限界が出てきたからです。
データベースに移してからは、単に「保存してある」ではなく、「今の状況を見える形で使える」方に寄ってきました。ここはかなり大きな変化でした。
入力作業は残ったし、むしろ増えた部分もある
ここは誤魔化さずに書いておきたいところです。
業務管理サイトが育ったからといって、入力作業が全部なくなったわけではありません。むしろ、後から判断に使える形でちゃんと残そうとすると、やることが増えた部分もあります。
でも、その入力は前より意味が変わりました。
- ただ記録するための入力ではない
- あとで見返せる形で残る
- 判断材料として使える
- 人に説明するときの根拠になる
この違いは大きかったです。
いちばん大きかったのは、状況把握と判断の速さ
今いちばん価値を感じているのは、入力削減そのものより、状況把握と判断の速さです。
例えば、
- いま案件がどこまで進んでいるか
- 入出金の状況がどうなっているか
- 今後の見込みをどう見ればいいか
こうしたことが前よりかなり早く分かるようになりました。
これによって、社内の判断もしやすくなったし、「この数字の根拠は何か」を自分で追いやすくもなりました。
信金さんとの話がしやすくなった
特に分かりやすかったのは、信金さんと話すときです。
以前は、説明に必要な数字や資料を集めるところで時間がかかることがありました。今は、案件状況や入出金の情報、今後の見込みに関係するデータを前よりずっと早く出せます。
だから、
- いまの状況
- これからの見込み
- その根拠になるデータ
をセットで渡しやすくなりました。感覚ではなく、見える数字で話しやすくなったのはかなり大きいです。
これからは、作る速さだけでなく、設計と確認まで含めて回したい
ここ2ヶ月で強く感じたのは、AIを使うと作るスピードは本当に上がる、ということでした。
ただ、その速さに頼るだけだと、あとで確認と修正が重くなります。だから今後は、
- 作る前に設計を整理する
- AIにテストや確認もやらせる
- 人は最後の判断をする
この流れをもっと固めていきたいと思っています。
この業務管理サイトも、単価表ツールの延長ではなく、工務店実務を判断しやすくするための場所として、ここからさらに育てていくつもりです。